脳の仕事の話。~名古屋心療内科コラム
◆ 脳のグダグダ思考をスルーする「心臓のトクトク」と同じ理屈
心臓は、血液を送り出すために24時間休まず鼓動をするのが仕事です。
それと同じで、脳は膨大な情報を処理するために、24時間勝手にグダグダと雑念や思考を生み出し続けるのが仕事なんです。
心臓が打っている音をじっと聞き続けて、「うわ、また動いてる!どうしよう!」なんて焦る人はいませんよね。
「まあ、勝手に仕事してるな」と放置するはずです。
それなのに、なぜか脳が勝手に生み出した「グダグダ思考」だけは、
正面から真に受けて「大変だ!」「どうにかしなきゃ!」と捉われてしまう。
これ、冷静に考えたらめちゃくちゃ時間のムダだと思いませんか?
◆ 脳は「思考の自動生成マシン」である
心理学やマインドフルネスの世界では、私たちの脳が自動的にネガティブな考えを浮かび上がらせる現象を『自動思考』と呼びます。
脳は進化の過程で、危険やリスクを素早く察知して生き残るために
「最悪のシナリオ」を勝手に妄想するシステムを発達させてきました。
つまり、あなたが不安になったり落ち込んだりする思考が浮かぶのは、
あなたのメンタルが弱いからでも心が病んでいるからでもなく、単に脳が「仕様通りに勝手に雑念を作動させているだけ」なのです。
パソコンで例えるなら、画面の隅に勝手に立ち上がる「どうでもいいポップアップ広告」みたいなもの。
その広告の内容をいちいちクリックして熟読し、「うわ〜嫌な内容だな……」と落ち込む必要なんてどこにもありません。
◆ 浮かんだ思考は「流れる雲」のように見送る
何かの思考がパッと頭に浮かんだからといって、それに捉われる必要は1ミリもありません。
「はいはい、今日もネガティブ自動生成マシンが元気に動いてるね」
それくらい冷めた目線で、流れる雲や川のせせらぎのように「ただ通過させてあげる」のが一番です。
脳が勝手に生み出すアイデアや妄想の9割は、あなたの人生にとって取るに足らない「ノイズ」です。
わざわざ脳の独り言に付き合って貴重な時間やエネルギーを奪われるのではなく
もっと自分がワクワクすることや、目の前の楽しいことに意識を向けた方がはるかに得ですよね。
もし今日、頭の中で嫌な思考がグルグルし始めたら、このコラムを思い出して、そのまま放置してしまいましょう。
今回のコラムも参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)























