最近、幸せを感じてない、という人へ。~名古屋診療内科コラム

◆ 「最近、幸せだな」って感じていますか?
毎日が忙しく、スマホを開けば情報があふれている。
そんな中で「最近、幸せを感じた?」と聞かれても、
即答できる人は意外と少ないかもしれません。
でも、もうひとつ質問があります
「最近、誰かを幸せだって感じさせた?」
この問いには、どう答えますか?
◆ 幸せは“与える側”から循環する
心理学では、幸福を「得る」よりも「与える」ほうが幸福が長く続くとされています。
これは「ヘルパーズ・ハイ」と呼ばれる現象で、
人を助けたり、親切にしたりすることで、脳内にドーパミンやオキシトシンが分泌され、
幸福感が自然と高まるという仕組みです。
つまり、「誰かを幸せにしよう」と動いた瞬間、
あなた自身の脳も“幸せモード”に切り替わるのです。
◆ 「幸せになりたい」は、実は受け身の言葉
「幸せになりたい」と言うとき、
私たちはつい“何かを待っている状態”になります。
環境が変われば、誰かが優しくしてくれれば、と、幸せを「外」に探してしまう。
でも、本当の幸福は“自分の行動”から始まります。
つまり、幸せを感じる力のほとんどは「自分の手の中」にあるのです。
◆ まとめ
もし最初の質問
「最近、幸せを感じた?」が“ノー”だったなら、
次の質問に“イエス”をつくってみましょう。
- 誰かに「ありがとう」と言った
- 知らない人に笑顔を向けた
- 友達の話を最後まで聞いた
- 家族に「おつかれさま」と伝えた
ほんの小さな行動で十分です。
幸せは感じるものではなく、育てるもの。
誰かを笑顔にするたび、あなたの中にも小さな幸福の種が芽生えます。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)















