失敗したと思った人に向けてのアドバイス~名古屋診療内科コラム

◆ 「失敗した」と思えることの価値

「やってしまった…」「また失敗した…」
そんなふうに感じるとき、心は重く沈みます。
けれど実は、その“気づき”こそが、もうすでに一歩前進なんです。

なぜなら、世の中には「自分が失敗していること」に気づかず、
同じ場所でずっと足踏みしてしまう人も少なくないからです。
「失敗した」と思えるということは、
あなたが今、自分を客観的に見られているという証拠。

それは、心が確実に成長しているサインなんです。

◆ 「気づく力」が成長を生む

心理学では、こうした自分の状態に気づく力をメタ認知(metacognition)と呼びます。
これは、「自分の考え方や行動を一歩引いて見つめる力」のこと。
この力が高い人ほど、失敗を学びに変えることができるとされています。

たとえば、失敗したときに——
「自分はダメだ」と思う人もいれば、
「ここで何を学べるかな?」と考える人もいます。
両者の違いは、“失敗そのもの”ではなく、“それをどう見るか”なんです。

◆ 成長マインドセットを持とう

スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエックが提唱した
成長マインドセット(growth mindset)という考え方では、
「失敗=自分の限界」ではなく、
「失敗=学ぶチャンス」と捉える人ほど、長期的に成長すると言われています。

失敗に気づくことは痛みを伴うけれど、
その痛みの中にこそ、次のステージへの入口が隠れています。

◆ まとめ:「気づける人」は強い人

失敗しても大丈夫。
それに気づけた瞬間、あなたはもう前を向いています。

何も感じないまま沈んでいくより、
「悔しい」「どうにかしたい」と感じられる方が、ずっと健全で、ずっと強い。

だから、「失敗した」と思ったときは、
こう自分に言ってあげてください。

「気づけた私、よくやってる。」

その瞬間、失敗はあなたの中で“起爆剤”に変わり始めています。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

名古屋
官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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