義務よりゲームにするといい、という話。~名古屋心療内科コラム

◆ 面倒なことほど、やりたくなくなる
「仕事が面倒」「運動する気がしない」「スマホを見過ぎる」——
誰にでもそんな日があります。
頭では「やらなきゃ」と思っているのに、体がまったく動かない。
その理由は、やるべきことを“義務”として捉えているからです。
心理学的にも、義務感からの行動はストレスを伴いやすく、
「報酬より苦痛が上回る」と脳が判断した瞬間にやる気が下がります。
いわゆる“やる気スイッチ”が切れる状態です。
◆ 面倒なことは、全部「ゲーム」にしよう
そんなときにおすすめなのが、「GIMUよりGAME」の発想です。
つまり、義務をそのまま続けようとせず、全部“遊び化”してしまうこと。
たとえば——
- 「仕事中はスマホ見ない」 → 「一時間スマホ見ないチャレンジ!」
 - 「運動しなきゃ」 → 「10分以内に腕立て5回クリア!」
 - 「レポート書かなきゃ」 → 「25分集中できたらご褒美ポイント+1!」
 
こうやって義務を“遊び”のルールに変えると、同じ行動でも気分がまったく違ってきます。
脳は「やらなきゃ」ではなく「やってみよう!」と感じるようになるのです。
◆ 「ゲーミフィケーション」の力
この考え方は、実は心理学でも研究されている方法です。
「ゲーミフィケーション」と呼ばれ、
退屈な作業や習慣を“ゲームの仕組み”で楽しくする発想です。
目標を「レベルアップ」や「クエスト」に置き換えることで、
行動に“楽しさ”という報酬が生まれます。
人は楽しさを感じると、ドーパミンが分泌され、
自然と集中力や継続力が高まることが知られています。
◆ 「自分で作るルール」が継続のカギ
ポイントは、“他人に与えられたルール”ではなく“自分で作るルール”にすること。
自分が考えたミッションだからこそ、達成したときの喜びが大きくなります。
「ちょっと工夫した自分、えらい!」
——そう思えた瞬間に、もう次の行動が軽くなっているはずです。
◆ まとめ:GIMUより、GAMEでいこう
人生にはやらなきゃいけないことが山ほどあります。
でも、どうせやるなら楽しんだ方がいい。
面倒なことも、やり方次第でゲームに変わる。
小さなルールを決めて、ちょっと笑いながら挑戦してみましょう。
ゲームの主人公は、あなたです。
GIMUじゃなくて、GAMEでいきましょうね。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)















