迷ったときは「今日で人生が終わったら?」と考えるべき、という話~名古屋心療内科コラム

目次
◆ 最大の資産は「時間」
僕たちは日々、小さな選択から大きな決断まで迷い続けています。
そのときに役立つのが、このシンプルな問いです。
👉 「もし今日で人生が終わるとしたら、どっちを選ぶ?」
結局、人間にとって最大の資産は「お金」でも「地位」でもなく 時間 です。
この視点を持つだけで、迷いの基準がクリアになり、後悔を減らすことができます。
◆ 心理学的裏づけ:「死」を意識すると価値観が変わる
心理学には テロ・マネジメント理論(Terror Management Theory) という考え方があります。
これは「人は死を意識すると、人生の意味や価値観を強く求めるようになる」という理論です。
研究では、自分の死について思い出すように促された被験者は、より「本当に大切なもの」に基づいて判断を下す傾向があると確認されています。
つまり「もし今日が最後なら?」という問いは、科学的にも価値観を鮮明にする効果があるのです。
◆スティーブ・ジョブズの名スピーチ
かのアップル創業者のスティーブ・ジョブズも、この視点を実生活に取り入れていました。
彼はスタンフォード大学での伝説的スピーチでこう語っています。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしていることを本当にやりたいだろうか?
その答えが“No”の日が続くなら、何かを変える必要がある」
彼はこの問いを毎朝鏡に向かって自分に投げかけていたと言います。
この習慣こそが、彼の大胆で革新的な選択を後押ししたのかもしれません。
◆ 迷いを減らすための3ステップ
よって試しに、以下の方法を心がけてみましょう。
- 問いを立てる
「今日が最後の日ならどっちを選ぶ?」と自分に聞く。 - 時間の投資先を見直す
人生の資産は「時間」だと考え、どちらに時間を使うべきか判断する。 - 小さな後悔を減らす
日常の選択でもこの視点を取り入れることで、積み重ねが「後悔の少ない人生」を作る。
◆ まとめ:迷いを減らす最強の基準
- 人間にとって最大の資産は「時間」
- 「死を意識することで価値観が鮮明になる」という心理学的裏づけがある
- 実際にスティーブ・ジョブズもこの問いを習慣にしていた
- 応用はシンプル。「今日が最後ならどっちを選ぶ?」と聞くだけ
👉 この視点を持てば、迷いは大幅に減り、後悔の少ない日々を積み重ねることができるはずです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)