最強の言葉「初手ツラ」~名古屋心療内科コラム

◆ 初手は誰でもツラい
「初手ツラ」
みなさんが何かをするときに、ぜひぜひこの言葉を覚えておきましょう。
これは「最初の一歩は必ずツラい」という意味です。
どんなに才能ある人でも、どんなに経験豊富なプロでも、新しい行動の“初手”は重くて大変 です。
私たちは「ツラいのは自分だけでは?」と考えがちですが、実際には一流のアスリートも、成功している経営者も、最初の一歩は同じように苦しんでいます。
だからこそ、「初手ツラは誰にとっても当然」と知っておくだけで、最初の行動に踏み出しやすくなるのです。
◆ 行動開始の心理学:「作業興奮」
心理学者クレペリンが提唱した 「作業興奮」 という現象をご存じでしょうか。
これは「人はやり始めることで脳が活性化し、どんどん集中力が高まる」という仕組みです。
つまり「やる前が一番ツラい」。
実際に取りかかってしまえば、脳はスイッチが入って楽になっていくのです。
「初手ツラ」を受け入れて動けば、その先には自然と集中と成果が待っています。
◆ プロも最初は苦しんでいる
小説家の村上春樹氏は執筆について「机に向かうまでは億劫だが、書き始めれば自然と集中できる」と語っています。
また、世界的ピアニストのラン・ランも「練習の最初の数分が一番苦しい」と告白しています。
彼らのような一流の人間ですら「初手ツラ」を感じているのです。
むしろ「ツラさを前提にして行動する」からこそ成果を出せる、ということもできます。
◆ まとめ:ツラさを合図に動け
- 初手は必ずツラい。これは誰にでも共通する現実
- ツラさを受け入れて一歩を踏み出せば「作業興奮」で楽になる
- プロも同じように苦しんでいる。だから自分も大丈夫
- 「初手ツラ!」を合言葉に、最初の行動を起こせ
行動できないときこそ「ツラいからこそ、いま動くとき」と思い出してください。
その一歩が、未来のすべてを変えるきっかけになるんですよ。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)