お腹の脂肪で認知症リスク3倍!という衝撃データ~名古屋心療内科コラム

中年期の腹囲が未来を決める?
「お腹の脂肪が多いと、認知症になる率が3倍になる」──そんな衝撃的な研究結果があります。
この調査は、1964年から1973年の間に行われました。対象は40〜45歳の男女6000人以上。
研究チームは彼らの腹囲を測定し、その後数十年にわたって追跡調査を続けました。
そして27年後、実際に認知症を発症した人と調査開始時の腹囲の関係を分析したところ、恐ろしいことが判明したのです。
脂肪が多い人は認知症リスク3倍
腹部の脂肪量が最も多かった人々のグループは、最も少なかった人々と比べて、認知症のリスクが約3倍 も高かったのです。
この研究は2005年に British Medical Journal に掲載されました。
つまり「今のお腹周り」が、数十年後の脳の健康と密接につながっているということです。
なぜお腹の脂肪が脳に影響するのか?
その理由のひとつは、「炎症」です。
内臓脂肪が増えると慢性的な炎症が体内で起こり、血管や神経に負担を与えます。特に脳は血流に敏感な臓器であり、炎症が長期間続くことで、認知機能の低下につながると考えられています。
また、肥満は糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクを高めます。これらもまた、脳の健康を蝕む要因です。
今日からできる予防習慣
「将来ボケたくない」と思うなら、ダイエットは見た目のためだけでなく 脳のための投資 と考えるべきです。
- 1日30分のウォーキングなど有酸素運動を取り入れる
- 腹八分目を心がけ、糖質の過剰摂取を避ける
- 睡眠とストレス管理も忘れない
「いやもちろんそんなの当然わかってる」
という人に、もう一つ重要なことを教えましょう。
それこそが「よく噛む」ことです。
たとえば50回など明確な回数を決めて噛みましょう。
さらに具体的に
1234,2234,3234,4234
というように、4を4回リズムで噛んでみましょう。
これだけで16回です。
これを1セットとして、3セットやるようにしてみることが大切です。
自分は食事において本当に色々な方法を試しましたが、この方法がもっとも長続きしていて、自分的にピッタリ合っています。オススメです。
まとめ
お腹の脂肪は単なる体型の問題ではありません。
それは数十年後のあなたの脳の健康と直結しているのです。
「伝説の研究」ではっきり示されたように、腹囲が大きいほど認知症リスクは跳ね上がります。
ボケたくない、元気で人生を楽しみたい。そう思うなら、今こそ「脳を守るダイエット」を始めるタイミングかもしれません。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)