「やることリスト」より「やらないことリスト」が重要という話。~名古屋心療内科コラム

目次
◆ 「やることリスト」だけでは足りない
多くの人は「やることリスト(To Doリスト)」を作っています。
- 宿題をやる
- 日記を書く
- あの人に電話をする
- 買い物に行く
こうして「今日やるべきこと」を並べるのは一般的ですよね。
しかし、アメリカの有名なモチベーション・スピーカー ブライアン・トレーシー は、それだけでは不十分だと指摘しています。
彼がススメるのは、「やらないことリスト」 を作ることです。
◆ 「やらないことリスト」とは何か?
「やらないことリスト」とは、自分がやめたいこと・避けたい行動 をあらかじめ書き出しておくリストのことです。
たとえば:
- お酒を飲まない
- 長時間スマホを見ない
- ダラダラしない
- お菓子を食べない
などなど…。
こうした「決意的なNG行動」を可視化することで、自分の行動が自然と整理されていきます。
◆ 人間は「見るもの」で変わる
心理学的に、人間は 視覚からの刺激がもっとも強烈 だとされています。
つまり、ただ頭の中で「やめよう」と思うよりも、紙に書き出して目に見える形にする ことのほうが圧倒的に効果的なのです。
ポイントは、書いたリストを 常に目につく場所に置いておくこと。
デスクの横や冷蔵庫の扉など、日常的に視界に入る場所に貼っておきましょう。
するとついついその行動をしそうになったときに、
「あ、やらないことリストに書いたんだった!」
と思い出して、実行しづらくなります。
ただ単に「やらないようにしよう~」と心がけるより、ずっと気持ちを律することができます。
◆ 実行しないことが「成功」をつくる
私たちは「何をやるか」で人生を決めがちですが、実は「何をやらないか」が成功を左右します。
- 不要な時間の浪費をしない
- 健康を害する習慣を持たない
- ネガティブな人間関係に振り回されない
こうして「やらない」と決めたことを減らしていくと、自然と本当に大切なことに集中できるようになります。
◆ まとめ:「やらないリスト」が未来を変える
ブライアン・トレーシーが提唱する「やらないことリスト」は、一見シンプルですが非常に強力な自己管理ツールです。
やることを増やすのではなく、やめることを減らす。
これだけで、日々の行動や思考は大きく変わっていきます。
今日からあなたも、まずは紙に「やらないこと」を3つ書き出してみてください。
きっと驚くほど生活がスッキリし、未来が変わっていくはずです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)