「話を聞く」ことと「成績の高さ」の関係~名古屋心療内科コラム

「話を聞かない親」と「よく聞く親」
学習指導のプロによると、親が子どもの話をよく聞く家庭の方が、子どもの成績は伸びやすい という傾向があるそうです。
逆に、親が自分の話ばかりして子どもの声に耳を傾けない家庭の場合、得てして子供の成績が悪い、とのことです。
なぜ「聞くこと」が成績につながるのか?
では、なぜ話を聞く親だと、子供の成績はよくなるのか。
ここからは推論ですが、子どもにとって親は「一番の承認者」。
「ちゃんと聞いてもらえた」という体験は、自己肯定感や安心感を育てます。
その安心感が「挑戦してみよう」「わからなくても質問してみよう」という前向きな学習態度を支える、とも考えられます。
一方、親が聞いてくれないと「どうせ話しても意味がない」と思い込み、自己表現や挑戦を避けるようになります。これが学習にも悪影響を及ぼします。
いえ、もちろん逆の要素として「そもそも頭がいい親子なら、人の話をちゃんと聞ける」という関連性もありえるかもしれません。
ただ「それだけ」ではないでしょうし、「話を聞いてもらえる」という環境が安心をさせ、自信をつける、という面は十分にありえると考えています。
特に話を聞くことにデメリットは一切ないので、ぜひぜひ試してみてはいかがでしょうか。
子どもの力を伸ばすシンプルな習慣
では具体的に、どうすればいいのでしょうか。
- 子どもが話し出したら途中で遮らず最後まで聞く
- アドバイスよりも共感の言葉を優先する
- 小さなことでも「なるほど」「そう思ったんだね」と受け止める
などから始めてみてください。
またこれは、子供だけではありません。
部下、同僚、または夫や妻、友人などなど…。
あなたが「この人には育ってほしい」と思ったら、とにかく相手の話を聞いて、共感してあげること。
それだけで自信につながる可能性があります。
覚えておきましょう。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)