3はウソの数字かもしれない、という話~名古屋心療内科コラム

心理学者であるデヴィッド・リーバーマンによると、
「人間はウソをつく時に、3などのキリのいい数や、またはいいやすさから倍数などを多用しやすい」
のだそうです。
よってたとえば
「恋愛人数は3回」
「就活は今まで3回したことがあり、全部で6社を受けました」
などのように話していると、ウソの可能性がありえる、ということです。
他にも「4回くらい」とか「5人ほど」みたいな形で、少ない数にもかかわらず、ボヤかした言い方をしている場合も注意です。
ウソの数ゆえに覚えておくのが大変で、それゆえにボカすわけですね。
逆に本当であれば、忘れるわけがないので、そのような言い方はしません。
もちろん20とか30とかのクラスになれば、明確に記憶が大変なので「20くらい」などと言うかもしれませんが、少ない数でそのような言い方ができたら気をつけよう、という話です。
ただ当然ですが、人間は日常的に、ものすごい数のウソをついていると言われています。
たとえば
「ここに来られて嬉しいです!」と言う人が、本気でそう思っているとは限りません。
「あなたの服、ステキですね!」と言いつつ、実際は「ダサ……」と思っていることだってありえます。
トークの中には一定のウソが含まれているもの、と考えて、相手がウソをついていると思っても、あまりキツく当たらないようにして、「まぁウソもあるかもなー」くらいな雰囲気でソフトにコミュニケーションするのが、一番関係性をよくするのではないか、と思っています。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)