「間」が空くだけで、自信がなく見えてしまうという話。名古屋心療内科コラム

ハーバード大学の心理学者ドナ・カーニーによると
「相手の話にたいする受け答えが遅くなってしまうと、それだけで相手に弱々しい印象を与えてしまう」
のだそうです。
実際にイメージしてみましょう。
「ねぇ、今度、この映画見に行かない?」
「いいね! 行きたいー!」
このような会話の場合、
「あ、この人、本当に行きたいんだな、誘って良かった!」
と思います。
しかし、
「ねぇ、今度、この映画見に行かない?」
「…………。いいね…」
などのような返答の場合、
「そんなに行きたくないのかな……? 無理して誘っちゃったかな…?」
と思えてしまいます。
またそれこそ政治家のインタビューなどで、
「○○についてはどうお考えでしょうか?」
「………それは…。はい…。私としても…」
など、もたもた間があって答えていると、
「あぁ、痛いところを突かれたんだな、自信がないんだな」
という印象になってしまいます。
しかし
「○○についてはどうお考えでしょうか?」
「はい! それについては、私はこう考えております!」
と即答すれば、たとえ内容がなんであっても「あぁ、自信があるんだな」と思えるものです。
実は人間というのは単純で、答えた内容そのものがどうこう以上に、「どんな雰囲気で答えているか」によって印象を強く左右されてしまうもの。
よって何かを問われたら、とにかく即答することです。
たとえば返答に困る誘いや問いかけで、すぐに答えられないものだとしても、
「なるほど! ちょっと考えるね!」
「分かった! ちょっと返答待って!」
「ちょっと覚えておくね!」
など、可否そのものは先延ばしでもいいので、とにかく「声」そのものは即答で出してしまうことです。
これだけでも、相手に与える印象はグッと良くなります。
ぜひぜひ覚えておきましょう。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)