未来への心配には、何の意味もないという話。名古屋心療内科コラム

人間の心配の大半は
「未来の自分にたいする心配」
です。
もし人生が「今日」終わるのなら、大半の心配に何の意味もなくなります。
たとえば「今日、隕石が落ちて世界が終わる」のなら、
病気の心配、健康の心配、または人間関係の心配
などについてクヨクヨ悩んでいる人はいなくなります。
しかし人生は基本的にしばらくは続いていきますので、多くの人が悩んでしまうのです。
でもここで考えてみましょう。
未来のあなたは、あなたが今「悩む」ことによって、何かトクをするのでしょうか。
逆に過去を思い返してみて、「あのときに悩んでくれたから今の自分がうまく行っている」ということはないはずです。
それこそ
「いや、悩んでる間に、少しでも勉強してくれてたら!」とか
「悩まなくて良かったから、そのあいだに少しでもお金を稼いでくれた方がずっといい!」
なんて思うのではないでしょうか。
いえ、もちろん「悩む」ことによって、「行動」につながっているなら、意味はあります。
しかし大半、「ただ悩む」「ただ落ち込む」だけで、時間をムダにしてしまうはずです。
未来に残るのは、「行動」だけなのです。
そう思って、今の「心配」や「悩み」をいったんストップ。
そして心配だ「からこそ」、悩みがある「からこそ」、行動をするのです。
それこそが唯一にして最大の、未来の自分を幸せにする行動になるのです。
今回の話が、何か悩んでしまったときに、少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)