やめなくても大丈夫子どもの繰り返し行動にひそむ気持ち

やめなくても大丈夫
子どもの繰り返し行動にひそむ気持ち
【医師が解説】

子育てで「どうしたらいいんだろう」と感じること、ありませんか?
今回は、子どもの常同行動に込められたサインと、その上手な見守り方のヒントをお届けします。

困りごと→対応プロセス
要点
  • リズミカルな動きや言葉のくり返しは不安をやわらげる
  • 危険がなければやめさせず見守る
  • 原因の把握には時間がかかる場合がある
  • あいまいな声かけで不安が強まることがある
  • 常同行動や不安の出方には個人差が大きい
こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。

皆さんは
ふとお子さんが手をひらひらさせたり、同じ言葉をぽつぽつ繰り返す姿を見かけたことはありませんか?

こうした「常同行動」は、
自閉スペクトラム症(ASD)の方に多く見られる、安心感を得るための大切なサポートです。

相談 リズミカルな動きや言葉の反復は、
不安や緊張をやわらげる手段であることが多く、お子さんの心を落ち着かせてくれます。
行動・言動をおこす原因がわかれば対応もしやすくなりますが、
子ども自身が言葉で説明できないこともあり、分かるまでに時間がかかることもあります。

また発達に特性のある子どもは、
「もうすぐ」などのあいまいな表現や予測できない出来事に強い不安を抱くことがあります。
手順へのこだわりや頭の中で考え込みやすい傾向があるため、たとえ楽しい予定でも不安につながることがあるのです。

とはいえ、不安の感じ方は子どもによって違います。
どんな時に不安になるのかな?と観察を続けながら、焦らずゆったりとした気持ちで寄り添っていけるといいですね。
当院では、医師による診察だけでなく、心理士によるカウンセリングも行っています。
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お子さんの常同行動セルフチェック

お子さんの行動をチェックできます。
当てはまる項目に「はい」か「いいえ」でお答えください。
  1. お子さんが同じ動作(手をひらひら、机を軽くトントン、同じ言葉の反復など)を何度も続けている
  2. その行動をやめようとすると、急に不安そうな表情になったり、イライラしたりする
  3. 繰り返し行動をしているときに、落ち着いたり笑顔になったりする様子が見られる
  4. 予定の変更や「あいまいな表現」(「もうすぐ」「あとで」など)を伝えると、行動が強くなる
  5. その行動が1日に何度も出たり、数分以上続いたりする

この記事の著者

森 しほ

ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。
産業医として一般企業のケアも行っている。

◆専門分野: 精神医療 / 皮膚科
◆資格:日本抗加齢医学会専門医 / 産業医 / 公認心理師
◆所属学会:日本皮膚科学会 / 日本抗加齢医学会
◆著書:『発達障害ママの子育てハック(監修)』飛鳥新社

名古屋
官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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