子供の時に比べて『幸せ』か?という話~名古屋心療内科コラム

劇作家、バーナード・ショーは言いました。
「20代のときより10倍金持ちになった60代の人間を見つけるのはカンタンなことだ。
しかしそのうち誰もが『10倍幸せになった』とは言わない」
実際に若いときに比べてお金を稼ぐというのは、カンタンなことかもしれません。
立場が上がるにつれて、年収も上がっていくものだからです。
しかし果たして「幸せ」についてはどうでしょうか。
若いときに比べて「今の自分は明らかに幸せだ!」と思える人は、とてもとても少ないはずです。
大半の人が、何らかの病気を抱え、体力も衰え、気力も減っているはず。
また若いときに比べて、友人の数なども減っていることが多いのではないでしょうか。
そのため客観的に幸せと感じることが少なくなる、とも言えます。
よってこんなときに重要なのは、今の自分の中で「幸せな部分」を探してみること。
たとえば
・こうして生活できている
・食事をしている
・大きな病気もない
などです。
他にも過去に好きだったことをもう一度体験してみるのも有効。
自分自身が好きなのはどういうことだったのか?
というのをもう一度思い出してみることによって、あらためて日常に刺激が戻ってきたり、進むべき方向性がわかる可能性もあります。
ぜひぜひ試してみてくださいね。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)