モチベーションで最強は「お金」!?~名古屋心療内科コラム

さてみなさんは、仕事におけるモチベーションで最強のものは何かご存知でしょうか?
実はマレーシアの心理学者、アナト・マンショールによると
「仕事のモチベーションにおいて最重要なのは『お金』」
なのだそうです。
めっちゃドライ。
まぁ、そうだろうなと誰もが思っていたと思います。うん。
それでも、明確に心理学者の方が断言すると、激しい重みを持ちますよね。うん。
実際、仕事のモチベーションって、結構あいまいなものです。
「この仕事は楽しそう!」
「この仕事のここは面白そう!」
「この職場のここが好き!」
とか思っても、その気持ちがずっと続くとは限りません。
特にメンタルって「波」がありますので、
「あのときは雰囲気があってたと思ったけど、今はそこまで」とか
「そんなに楽しくなってきた」
ということだってあるかもしれません。
しかし「お金」こと、年収や条件の良さというのは、そうカンタンには変わりありません。
よって条件が良ければ、そこにたいするモチベーションというのは、そんなに変化しづらく、長く続けやすい、ということにもなるのです。
実際、たとえば「夜のお仕事」というのは、間違いなくストレスや大変さは多い仕事ですが、総じて間違いなく「収入は高い」もの。それもあって、多くの人が、なんだかんだ長く続けている、とも考えられます。お金、というのはかなり重要な意味を持つわけですね。
ですのであなたが雇い主であるなら、やっぱり良い人に来てほしければ「勤務条件」や「報酬」というのは外せないということになってしまうわけです。もちろん、ただの年俸だけでなく、福利厚生とかふくめて、いろいろな条件は考えられると思うのですが、何にせよ金銭に関わる部分は結構重要、ということを覚えておくといいかもしれません。
また金銭をフォローする要素として重要なのは、
「その仕事でどれだけ役に立っているか」
「その仕事でどれだけ喜んでいる人がいるか」
というのを示してあげること。
人間、仕事の成果が明確に見えると、やりがいにつながっていきます。
またあなたが職場を探す側だったら、迷ったら報酬額で決める、というのは、決して悪い選択肢ではありません。
ただ当然ですが、あまりに合わない仕事、というのは存在します。
特に金銭以外では「人間関係」というのは、人間の悩みのうち大半をしめる、非常に重要なもの。
そういう意味で、もし条件がまったく同じであったとするなら、「話しやすい人がいる」とか「何か相談しやすい雰囲気がある」という基準で選んでみるのもアリではないかと思います。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)