優秀な人間より「心理的安全性」が大切!~名古屋心療内科コラム

実はグーグル社で行われた研究では、
「チームを優秀な人物たちで構成しても、そのまま結果にはつながらなかった」
という結果が出ました。
ではどんなチームで、もっとも高い成果が上がったのでしょうか?
実はその答えは「心理的安全性」。
心理的安全性が高いチームほど、成果も比例して上がっていました。
「え、それどんな意味?」
と聞きたくなるでしょう。
心理的安全性というのは、そのチームのメンバーの気持ちがどれだけ安心を抱いているか、ということ。
具体的には、
「何かの意見を話したときに、決して否定されず、全力で聞いてもらえる雰囲気がある」
ということです。
チームにおいて、たいていの人は、自分の意見を言うのはためらわれるもの。
「そんなアイディア、ありふれてるよ」
「そんなのより、リーダーの言う事に従うべきだ!」
「は? その考え、間違ってるって」
そんなふうに否定されることも多く、自分の考えをついつい飲み込んでしまい、
「とにかく指示に従えばいい」
「チームがやることに従えばいいんだ……」
という気持ちになってしまうものです。
しかしこれでは、どんなに優秀な人がいたり、または自信が優秀な人間だとしても、チーム全体としてはどんどん停滞し、いい結果を残せません。
よって重要なのは、とにかくあたたかな雰囲気で、一人ひとりの話を聞き、受け入れる雰囲気を持つことです。
これは、あなたがチームリーダーなら、さらにぜひとも覚えておく知識です。
「言いたいことを言えない人はいないか?」
「一人ひとりの意見を無視していないか?」
これを強く意識しましょう。
もちろん「付和雷同」や「みんなの顔色を伺え」という意味ではありません。
聞いたうえで「なるほど、ただ今回は…」と主張をして導くのは良いですが、ただ「一切聞かない」とか「全否定する」とかは避けるようにしておきましょう。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)