百点満点の解決法よりも、1点2点の解決法で行こう!~名古屋心療内科コラム

作家であるバーナード・ショーは言いました。

「多くの複雑な問題には、間違った解決法が一つだけある。」

言い方もすごい複雑なので一瞬意味が分かりづらいのですが、一言でいうと、

「複雑な問題はたくさんある。そしてそこにたいして、たった一つの『正解の解決法』は存在しない」

ということになります。

よく
「ビジネスなんてカンタンだ、これこれこうすればいいんだよ」
「こんなふうにやれば、誰でも絶対に成功できる!」
みたいに、したり顔で話したり、ビジネステクニックを売りつけようとする人はたくさんいます。

しかしその人たちが大成功していたり、またはそれらのテクニックを購入して実際に大金持ちになりました!

みたいな話は一切聞きません。

あるとすれば、そのテクニックを売る人の掲載している「体験談」の中だけです。

もちろん、それらのテクニックが「間違い」であるとは言いません。

ただ「それ一つだけですべてを解決する」ということはありえず、ほんの少しだけ、知らないよりは知ってる方が、成功の後押しになるかもしれない、というだけです。

これ、みなさんも思い当たることがあるのではないでしょうか。

我々は、何かの問題を抱えると
「これを解決するにはどうしたら!?」
と考えます。

しかし往々にして「百点満点の、たった一つの正解」を探してしまいます。

結果的に、その方法が思いつくまで何もしない、延々と先延ばしする、なんて状況もありえます。

重要なのは、百点満点などの解決方法を探すのをやめて、

「たった一点や二点」

でもいいので、追加していくような方法を、日々実践していくことです。

たとえ一点でも、毎日繰り返して、百日続ければ、百点になります。

特に恋愛でも言えることで、恋人同士がいたとして、彼らは「たった一言の告白セリフ」とか「たった一点の要素」とかでつきあった、ということはそうそうないはず。
何度もあった、何度も会話を交わした…そんな小さな積み重ねで相手との関係を築いた、ということが大半ではないでしょうか。

とにかく重要なのは、まず1点の追加。

ぜひぜひ覚えておいていただければ幸いです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)