帰宅部はうつになりやすい!?~名古屋心療内科コラム

クイーンズランド大学の心理学者テーガン・クルイズは、多くの学生を対象にして
「スポーツや音楽などのクラブ活動に参加している人ほどうつになりにくい」
ということを発見しました。
体を動かしたり、音楽などの趣味の活動をすることは気持ちを活性化するわけです。
くわえてそれだけでなく、「多くの人で一緒に何かの活動をする」ことによって、気持ちが持ち上がり、うつになりにくくなった、とも考えられます。
逆にそういう活動に参加をしないと、多くの時間に一人で過ごすことになってしまいます。
すると孤独になり、それがストレスとなって、気持ちを落ち込ませてしまうリスクがある、というわけです。
もちろんですが、感じ方は人それぞれなので、「自分は孤独が好き!」「一人の方が落ち着く!」ということもあるかもしれません。
ただ「傾向」としての話なので、もしも「思い当たる」ことがあったら、なるべく活動に参加してみる、というのはアリではないでしょうか。
とはいっても、「活動への参加」というのには、いろいろな形があります。
大学のクラブ活動以外にも、ネットで何かのサークルやグループに所属したり、イベントに参加をするなどで、誰かと一緒に何かをする、ということだってあるかもしれません。
活動の形態は様々ななので、「自分はこのグループがあっている」というのがあれば、それで構わないかな、と考えます。
ちなみに自分は学生時代、いろいろなスポーツクラブに所属したことがあったのですが、最長で半年しか続きませんでした。
自分はスポーツ系、特に大勢でやるスポーツに、居心地の良さをあまり感じなかったのだと思います。
逆に大学六年間、ずーーーっと続いたのが「漫画研究会」でした。
あれは本当に居心地が良かった。
マンガを描くよりも、マンガを読んだり、ゲームをしている時間の方が長かったのですが、自分的にめっちゃマッチしている人ばかりで、居心地が良かったです。
あなたも、自分にあう場所が見つかるといいですね、と無難な結論でシメながら、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)