自然にふれるとうつにならない!?~名古屋心療内科コラム

ミシガン大学の心理学者であるハンターらの調査では、
「週に三回自然と触れ合う」ことによって、何もしていない人に比べて、
大きく気持ちが明るくなり、またストレス耐性も強くなることが分かりました。

よってハンターらは、頻繁に自然に触れ合うことを推奨しています。

といっても「それって海とか山とかジャングルとかに行かないとダメなの!?」とまで思い込む必要はありません。
もちろんそこまでの自然であれば効果も大きいかもしれませんが、ただ「外を散歩する」だけでも、十分な効果はあると考えます。

一番いけないのは、「家の中に引きこもる」こと。

それはどんどん気持ちを落ち込ませてしまいます。

言うまでもなく、原始時代から考えたら、人間が何かの室内にずっととどまる、ということはそうそうありません。

あるとしたら、それは「ケガをした」とか「老化で動けなくなった」とかの時です。

人間にとって、自然をかけまわって獲物や食物を集めることは当然。
家で引きこもってしまうと、その状況から離れてしまいますので、気持ちが鬱屈としてしまう、というのもしょうがないかもしれません。

ただ幸か不幸か、ネットの発達によって、現在、家で引きこもっても十分に生活できてしまいます。

だからこそ、気持ちが落ち込んでしまう人が増えている……とも考えられます。

よって、休みであっても、一歩でもニ歩でもいいので、少しだけ外を散歩してみること。

もう短時間でも大丈夫です。

それだけでも気持ちは前向きになりやすくなります。ぜひぜひ試してみましょう。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)