遅刻する人は脳の時計がズレてる!?~名古屋心療内科コラム

みなさんの周りに、よく遅刻をしてしまう人はいますでしょうか。
またはあなた自身が、遅刻常習者だったりしますでしょうか?
実はサンディエゴ州立大学の心理学者ジェフ・コンテは、こんな実験を行いました。
まず被験者を
A「時間を守る人」
B「遅刻常習者」
の二種類にワケます。
そのうえで、それぞれに「1分になったと思ったら申告してください」と言いました。
すると、Aの人たちは普通に60秒前後で「ハイ!」と答えました。
しかしBの人たちは、平均して80秒前後で「ハイ! 1分です!」と答えたのです。
すなわち遅刻の常習者たちは、時間を「遅く」見積もるということ。
ナチュラルに一分と思っていても、その時刻は決して正確ではありません。
結果的に遅刻してしまう、というわけです。
よって「気をつけよう」と考えるだけムダです。
大した意味はありません。脳内の時計がズレているので。
それより重要なのは、「10分前を待ち合わせ時間」だと思うこと。
全力で、そう思った上で行動するのです。
それでも遅刻しちゃうなら「20分前」と設定しましょう。
これを繰り返して改善していくしかありません。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ちなみに自分は女性との待ち合わせですっぽかされ「今年の話だと思わなかった」と言われたことがあります。
そうかー! 4月10日~みたいに話して、年を指定しませんでしたものねー!でも普通常識で今年だと思いませんかー!?
………
切ない記憶を思い出しつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)