人間の95%が「先延ばし」をしてしまう!?~名古屋心療内科コラム

みなさんは「先延ばし」をしてしまいますか?
実は心理学者であるエリスとクナウスの調査によると、大学生の95%は先延ばしをしてしまうことがある、と答えたそうです。また残りの人たちも即行動している、というわけではなく、回答が来なかったり、返答を先延ばしにしていただけだったようです。
また別の調査では、約半数の大学生は、一回だけでなく「毎回先延ばしをしてしまう」と答えたとか。
こう考えてみると、人間が先延ばしをしてしまうのは、当然のことかもしれません。
ですのでまず、あなたが先延ばししてしまいたくなったとしても「これは普通なんだ」と受け入れましょう。
自分一人だけダメなんだ…!
と思ってはいけません。
そう自分を追い込むことで、かえって気持ちが落ち込み、さらに先延ばししてしまいたくなるからです。
まずは受け入れて、その上で対策を立てることが大切です。
実は先延ばしをしてしまう原因として、一番大きなものが「完璧主義」です。
やるからには、すごい成果をあげないといけない!
微妙な作品を世の中に出してはいけない!
そんな風に思い込んでしまうことで、かえって一歩目が踏み出しにくくなり、「もっと準備が整ってからやろう」と思ってしまいます。
ただそう考えていると、言うまでもありませんが、いつまで立っても実行できません。
重要なのは、「アホみたいな一歩でいいからやってみよう」と思うことです。
それが本当に価値があるものだったら、テキトーであったとしても、価値があるはず。
くわえてどんな行動でも「0」では何の意味もありません。
たとえば家族に「いつもありがとう」と伝えたいとして、それがうまく言えなくても、たとえ「い…」みたいな一言で止まってしまったとしても、「何も言わない」より、ずっとずっとマシです。
すべて、それと同じです。
小さくても行動したこと、またどんな形でも、言葉にしたことそのものに、ずっとずっと価値があるのです。
そんな風に気軽に考えて、まずは実行してみましょう。
この話が、何か少しでもあなたの後押しのお手伝いになっていたら幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)