人は「不安」になると仕事ができない!~名古屋心療内科コラム

みなさんはスマホを使いますか?

当然ですが、使わないよ!

という人はほとんどいないはずです。

ネットニュースやSNS

不安を抱えると、ついついそれを見てしまいます。

しかし心理学的には「不安を抱えるほど、仕事や勉強に向かっての熱意や集中力が減る」とされているのです。

普通に考えて、脳内にはキャパシティがありますから、脳内に「不安」がたくさん入ってくると、他のことへ使える集中力がなくなってしまうのは納得できるのではないでしょうか。

あまりいい例ではありませんが、たとえば試験勉強をしているときに、
大切な家族が交通事故にあった!とか入院した!
みたいなニュースがあったら、もうそれが気になって気になって、集中なんてできないはずです。

これと同じことが、ネットニュースやSNSでも、実は起こっています。

ネットニュースやSNSでつい注目してしまうニュースというのは、多くが人間の「不安」を煽るものです。

たとえば重大な事件や通り魔の事件、または炎上ニュースなどはついつい見てしまうものですが、これらも
「自分がそうなったらどうしよう」とか
「自分も気をつけないといけない」
という気持ちを煽ります。

人間が古来から持つ「安全への欲求」がおびやかされるからこそ、ついついそういう情報を読みたくなってしまうのです。

しかし重ねて、それは人間の不安を煽ります。

すると結果的に、自分自身のやるべきことに集中したりできなくなってしまうのです。

よって重要なのは、とにかく仕事や勉強をしているときは「スマホを見ない」と決めるのです。

特に「あぁ、息抜きのために見たくなったな」と思うことも多いですが、それは息抜きと「逆」。
一度でも見てしまうと、より勉強への力がなくなっていきます。

とにかく「見ない!」と決めてしまいましょう。
それでも見たいのなら「仕事が終わったときのごほうび!」と思うことです。

そうすればより集中できるはずです。

ぜひぜひ覚えておきましょう。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

(完)