どんな欲求も「たたけば」治る!?タッピング~名古屋心療内科コラム

アメリカの医学研究者アンドリュー・ワイルによると、
「暴食をしたいとき、体を30秒ほどタッピングすると、その衝動が半分になる」
のだそうです。
ここでタッピングというのは、自分の体を自分でトントントン…とたたくことです。
たたく、といっても、スマホやキーボードをタッチするくらいの弱さで構いません。
この刺激を繰り返すことで、人間の気持ちを落ち着かせるテクニック。
それこそがタッピングです。
実際に、泣いた赤ちゃんが「よしよし」とトントンされると落ち着きますよね。(落ち着かないときも多々ありますが)
これを大人である私たちに応用した技術こそがタッピングなのです。
そして暴食したいとき気持ちも、それによって抑えられるわけです。
これは暴食に限りません。
「お金を使いたい…!」
「ギャンブルしたい…!」
「ゲームしたい!」
「ネットを見たい…!」
「スマホで遊びたい…!」
「お酒を飲みたい!」
「サボりたい…!」
そんな欲求が湧いたとき、まずはタッピング。
「やっちゃダメだ!」とか「やるべきではない!」なんて心の中で悩むより先に、とりあえず体を叩いてみるのです。
マンガでは「顔」と紹介していますが、体の部分ならどこでも構いません。
または、周囲の机やイス、もしくはカベなどでも大丈夫です。
どこかを一定のリズムでたたいていれば、効果は大差ありません。
そのリズムによって気持ちが落ち着くのですね。
同じようなテクニックとして「深呼吸」や「数を数える」などがありますが、これはあなたが思い出しやすく、また実行しやすいものならどれでも構いません。
いくつか種類を覚えておくだけで、どれかを実行しやすくなる可能性は上がるはずです。
ぜひぜひ覚えておいていただければ幸いです。
(完)