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自分を「天才」だと言い切れ!~名古屋心療内科コラム

結構前から、ライトノベルやマンガの世界で、
「異世界チート」ものが流行しています。

一言でいうと、「現代の世界でうまく行っていないサラリーマンなどが、異世界に転生したところ、そこではチート能力(ゲームにおけるインチキレベルで強い能力)を得て、すさまじい活躍を見せていく…

というような内容です。

そしてこれ、ものすごい人気を得て、多くが売れています。
(いえ、もちろん数が多すぎるので、一定数のファンを奪い合っている状況ではありますが)

このように異世界チートが人気なのは、やはり多くの人が、そういう人生に憧れる部分があるからではないでしょうか。

これ、思うに
「弱かった自分が、必死に努力をして、成長に成長を重ねて最後に強くなる」
というストーリーよりも
「最初から最強の力を持って、それで弱い敵を蹴散らしまくる」
というストーリーの方が、僕たちの心を本能的につかむのかもしれません。

これを見て「最近の若者は努力を知らん!」みたいに説教モードに入る人もいるかもしれませんが、
実際、僕たちは、世代に無関係に、そういう世界への憧れというか、昔からの慣れ親しみがあるように思えます。

というのも、赤ちゃんの時代。
僕たちの多くは何をしてもほめられてきました。

「ハイハイできた! すごーい!」
「立った立った! 天才!」
「しゃべったー! しゃべったよこの子ー!」

そんな風に絶賛に絶賛を重ねられて、生まれてから数年で格段的な進歩をしています。

間違っても
「そのハイハイのしかた、ダサくない?」とか
「何そのしゃべ方。センスない」と批判されることはないはずです。
いえ、よっっっぽどの親でないかぎり。

すなわち「親からの絶賛」という意味では、僕たちの生まれた直後は「異世界チート」に近いのではないでしょうか。
だからこそ、僕たちは本能的に、異世界チートものに憧れを抱くのではないかと分析しています。

よって僕たちにとって最重要なのは、とにかく自分の行動一つ一つを、異世界チートレベルにほめてあげること。
そう。自分で自分をほめてあげるのです。

「仕事をする天才!」
「勉強に取り掛かる天才!」
「何事もスピーディに始められる天才!」

そんな風に自分をほめまくってください。
お世辞ですが、何も言わないよりずっとマシです。

逆に
「仕事しなきゃ…! あぁでも、オレなんかが仕事しても大した成果ないし…」
「勉強やろう…! でも頭悪いから非効率的なんだよな…」
なんて思ってたら、間違っても取り掛かれません。

とにかく「天才!」です。
ぜひぜひ自分を奮い立たせてみてくださいね。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

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