相手を顔で判断しない女性とのお見合い~名古屋心療内科コラム

◆ デートや交渉成功のカギは「顔を見て話すこと」
このマンガでは「手」を見ていますが、もちろん実際の現場では、何より見るべきは「目」です。
目を見る理由として最重要なのは「真剣味を伝えること」と「相手の表情を観察すること」。
特に人間の脳は、相手の表情を読み取ることで安心感を得ます。
心理学ではこれを「社会的参照」と呼び、
赤ちゃんでさえ親の顔を見て、「今は笑っていいのか」「泣いていいのか」を判断します。
つまり、相手の表情をしっかり観察できる人ほど、
相手の感情を的確に読み取り、信頼を得やすいのです。
◆ 「目を見る」と信頼ホルモンが出る
人と目を合わせると、脳内で「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
これは“愛情ホルモン”とも呼ばれ、相手に対する安心感を高める働きを持っています。
つまり、デートでもビジネスでも、
目を合わせるだけで「信頼のスイッチ」が入るということ。
実際にスタンフォード大学の研究でも、
会話中に目を合わせた時間が長いほど「誠実」「好感が持てる」と評価される傾向があるとされています。
たとえ言葉が少なくても、真剣に相手の目を見るだけで、
「この人は自分の話をちゃんと聞いてくれている」と感じてもらえるのです。
◆ 最悪なのは「演説モード」
交渉やデートでうまくいかない人に共通しているのが、
相手を一切見ずに「演説モード」に入ってしまうこと。
・相手が笑っていなくても一方的に話す
・反応を無視して自分の意見を詰め込む などなど…
これでは、どんなに内容が良くても伝わりませんよね。
心理学では、会話のうち言葉が与える影響は全体の7%程度とされています。
残り93%は「声のトーン」や「表情」「しぐさ」など、非言語的な要素が占めているのです。
つまり、顔を見ない会話は、その93%を自ら捨てているようなもの。
どれだけ饒舌でも、信頼も好感も生まれないのです。
◆ まとめ
デートでも交渉でも、成功の秘訣は「話す力」より「見る力」。
・相手の顔を見る
・目を合わせる
・表情の変化を感じ取る
この3つを意識するだけで、会話の質は劇的に変わります。
真剣さも伝わり、相手の反応に合わせて柔軟に話を展開できるものです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)


















