ネガティブな気持ちは「袋に詰めろ」!?~名古屋心療内科コラム

「どうしてオレはこんなメに…!」
「自分はなんてダメなんだ…!」
「あのときに、なぜああしてしまったんだ…!?」
そんな風に、ネガティブな思いにとらわれてしまうことは多々あるはずです。
こんなときに何より有効な方法。
それこそが「不幸の袋づめ」です。
モヤモヤした不幸な気持ちを、とりあえずゴミ袋など、何かの大きな袋につめているところを想像してください。
特に大きく深呼吸して、その袋の中に「フーッ」と呼吸と共に閉じ込めている、というイメージを持つのがオススメです。
不思議なもので、ネガティブな思考というのは、そのままポヤッとあるよりも、
「この中に入っている」
とイメージすることによって、より客観的に見つめることができます。
もしこのイメージを持たないと、ネガティブな思いに囚われたまま、時間ばかりが過ぎてしまいます。
特に「ネガティブな記憶を消さないと!」と思うと、より大変。
霧を始末することができないように、ネガティブな思いに、より深く入り込んでしまうものです。
よってまずは「袋」の中に入れるなどで、全貌を明確にすること。
ここでその袋を、あえて「捨てよう」としなくても構いません。
ただ家(心)の中に、ポンと置いておくだけ。
するとそれだけで気持ちがリラックスしていきます。
また別の機会に同じモヤモヤに囚われたら、
「あ、また袋から出てきちゃったんだね。また袋に入ろうね」
と考えながら、もう一度袋に入れるイメージを持つこと。
これこそが、気持ちを一番改善していく方法になります。
ぜひぜひ何かのために覚えておいていただければと思います。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)