目標達成のためには「紙を破れ」!名古屋心療内科コラム

心理学的には、人間は、目標がビジュアル化するほどやる気が出る、と言われています。
たとえばどんな作家も、最初の一筆を書くのには、ものすごく時間がかかります。
書き出しだけで、全部の時間の半分くらい悩んだりもします。
しかし一度書き始めて、8割9割できてきたら、ラスト近くは、かなりガシガシと書けるものです。
それは明確に自分がやっていることが「形」としてビジュアル化されているからです。
これは目標設定においても同じこと。
何かやりたいことがあったら、とにかくまず、その目標を紙に書いてみましょう。
これだけでも明確にビジュアル化されます。
そして同時に、少しずつそれに「取り掛かる」たびに、その目標を書いた紙を、小さく小さく千切っていってみてください。
その目標が「少しずつなくなっていく」ということが明確に分かりやすくなり、進んでいる自分をハッキリと感じられるはずです。
この「取り掛かる」というの、時間は一分でも一秒でも構いません。
どんな大変な目標でも、小さな積み重ねを連続していけば、確実に最後にはなくなります。
その途中過程が、ビジュアル的にも分かりやすくなっていくため、より進めやすくなっていくのです。
もちろん目標が複数あるのなら、複数の紙を用意して書いてみることです。
「集中力」とか「やる気」なんて言葉をただ考えていてもしょうがありません。
大半のことは、「物理」を工夫するだけで改善していきます。
ぜひぜひ試してみていただければ幸いです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)