「思考する自分」と「判断と行動する自分」完全に別!~名古屋心療内科コラム

最重要なことを話します。

あなたの中に、あなたは二人います。

一人は「思考する自分(あなた)」。

もう一人は「最終判断し行動する自分(あなた)」です。

これは「別」だと考えてください。

リアルに二人の人が存在する。そうイメージしてください。

よくニュースで
「お腹が減ったから、盗みをしてしまった」
「イライラしたから、人を刺してしまった」
「世の中が許せなかったから、テロ行為をしてしまった」
なんて人が出ます。

こういうのを聞いて「あぁ、だったらしかたない」と思う人もいるかもしれません。

しかし大半の人が「はぁ!? そんなことくらいでそんな行動すんなよ!」と思うのではないでしょうか。

これはやっぱり「思考する自分」と「最終判断し行動する自分」が別、だと分かっているからです。

人間、他人のことになると、冷静に考えられるのですね。分かります。

でも自分のことになると、その区別がつかなくなります。

「お腹が減ったから、お菓子食べちゃうのはしょうがない」
「ダルいのだから、サボるのはしょうがない」
「面倒くさいから、行動しないのはしょうがない」

そんなふうに考えて、あとから考えたら望まない行動もしたり、またはしなかったりしてしまいます。

ここで重要なのは「思考する自分」は、「めっちゃ気まぐれ」だということです。

子供のように泣き叫んだり、突然に怒りだしたり、またはあなたを無限のネガティブに誘おうとしたりします。

それこそたった一人ではなく、あまり深く考えてない、ゴブリンや妖精みたいなものが「無数に存在する」とも言えるかもしれません。

しかし「最終判断し行動する自分」は、たった一人です。あなた一人です。

「あなた!」

こうして呼びかけて、これを読んでいる、あなたそのものです。聞こえてますよね?

重要なのは、そんな「思考する自分」に左右されないで、本当に大切なことは、あなた自身で判断し、行動することです。

「お腹が空いたからお菓子食べようぜ」と思考するあなたが言っても
「いやでも食べないって決めてたから」と断ればいいのです。

事例はいくらでもありますが、ぜひぜひ覚えておいていただければ幸いです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)