先延ばしは、消しゴムのカスを買うのと同じ!~名古屋心療内科コラム

誰もがついついやってしまいがちな「先延ばし」。
これ、普通に考えて
「やるべきことがあるけど、それを未来にただ先送りにしている」
ということに思えますよね。
まるで宅配便の届く時間を、ただ未来に移すだけ、くらいな。
しかし、たとえば今日やるべきことを明日や明後日に伸ばすということは、結局
「今日は代わりの行動をやる」
ということになります。
何があってもなくても、どんな行動をしてもしなくても、あなたの今日は、必ず日没には「終わってしまう」からです。
この時間は、絶対に取り戻すことはできません。
すなわち「やるべきことを先延ばしにする」ということは、
「やるべきことを行動する」かわりに「どうでもいい行動をしている」だけ。
お金にたとえるなら、同じ10万円というお金(時間)を払っているのに、それで価値のある宝石を買うのではなく、
どうでもいい消しゴムのカスに払っているようなものです。
もったいない! 明らかにもったいないです!
よってこのことを明確に肝に銘じること。
「先延ばしをしても、何もソンしていない! それどころか、面倒なことをしないでエネルギーを取っておけてトク!」
みたいに思っているなら、もうそれは本気で間違いです。
今日という時間をソンしていますし、またエネルギーをいかに「取っておいた」としても、一晩したらリセットです。
「昨日まで3日間ボーッとしてエネルギーを使わなかったから、今日はその分もふくめて四倍働ける!」
なんてこと、ありませんよね。
いえそれどころか、ボーッとしていることに頭が慣れて、普段以上に力が出せない……なんてこともありえます。
先延ばしはトクどころではなくソン。
これを覚えておくと、先延ばしをする確率が大きく下がります。
覚えておきましょう。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)