心療内科の女医に教わった【衝撃】の名古屋弁

こんにちは。
精神科医をしております、ゆうきゆうです。
みなさま元気でお過ごしでしょうか。

少し前の話なんですが、ある医師のパーティで、名古屋で働いている心療内科の女医さんと知り合いました。

その女医さんと話しているときに、方言が話題になりました。

名古屋の方言とは?

女医「名古屋の方言っていうと、みんな『にゃー』とか『みゃー』とかのイメージない?」

自分「ありますね。すごくあります」

女医「言わない! そんな、にゃーとかみゃーとか言わない!」

自分「そうなんですか!?」

女医「言わないにゃー

自分「言うじゃないですか

女医「今のはサービス

サービスとかになるんだ。

いやまぁちょっとは分かるんですけど。

女医「で、そんなのメじゃないくらいの名古屋の方言を教えてあげる」

自分「ほう。でも方言ってだいたい想像つきますよね。何言ってるか」

女医「そう思う…?」

自分「はい」

女医「じゃあ、まずはね」

素敵な名古屋弁「やっとかめ」

女医「やっとかめ

なんて?

女医「久しぶりね、の意味」

絶対に分からなかった。

女医「日本語で書くと

日本語って言っちゃった。
名古屋弁も日本語じゃないのかと。

女医「『八十日目』って書くの」

自分「あ、あぁ…。八が『や』で十が『と』ですかね」

女医「そう。三日目とか四日目とか言うでしょ? それの八十日目バージョンが、やっとかめ」

自分「となると、七十九日目だったら…

女医「やっとかめイブ

クリスマスと同じ発想!?

自分「八十一日目だったら…

女医「『やっとかめ後夜祭』

フェスティバルか何かですか。

女医「そんなワケない。とにかく『久しぶり』を『八十日目』って表現するわけ。八十日といえば、ものすごく長い期間! 永遠とも思える期間だからこそ『久しぶり』になるのよ!」

自分「…でも八十日って、2ヶ月半くらいですよね…。社会人になると、仲いい友達でもそれくらい会わないことも結構ありません?」

女医「うざこい!

うざこい!?

女医「やかましい、くらいの意味

解説された。

自分「でも『やっとかめ』って語感がそれっぽいですよね」

女医「それっぽい、とは?」

自分「三日目で会えた、四日目で会えた、の延長で『やっと会えた』とかの意味で『やっと日目(かめ)』なのかなって」

女医「その説もある

あるんだ。

自分が適当に言っただけのことがすでに説になってるんだ。

ていうか説って、考古学か何かでしょうか。

素敵な名古屋弁「あっぱっぱー」

自分「他にもあるんですか?」

女医「あっぱっぱー

あっぱっぱー!?

女医「『開けっ放し』の意」

分からない。
絶対に分からない。

なんかもっとハードな状況を想像しました。

女医「カバンがあっぱっぱー、ランドセルがあっぱっぱー、などのように使う」

すごい楽しそう。

女医「『キミ、私から観察しているかぎり、2時間13分にわたって、カバンがあっぱっぱーだよ』」

どんなに知的っぽくしゃべっても、最後で台無し感がすごい。

女医「閉めれば、あっぱっぱーじゃなくなる」

あっぱっぱーの状況が、閉めたくらいで改善するんだ。

自分「それって物理的な話だけですか?」

女医「というと?」

自分「『あのコは貞操観念があっぱっぱー(開けっ放し)』みたいな言い方は」

女医「ギリ言わん

ギリなんだ。

素敵な名古屋弁「ケッタ」

女医「あとはね」

自分「はい」

女医「ケッタ」

ケッタ?

女医「自転車になるね」

自分「あ、あぁ…。『チャリ』とか言いますから、その派生ですかね」

女医「そうね」

自分「語源はあるんですか?」

女医「たぶんペダルを『蹴ったくる』から来てるんじゃないかな?」

おおもとの「蹴ったくる」というワードすらも、なんか標準語にはない雰囲気を感じました。

自分「でも自転車なら『漕ぐ』じゃないですか…?」

女医「蹴ったくるよ

そうやって使うんだ。

女医「ちなみに『ケッタ』以外に『ケッタマシーン』とも言う」

マシーン。

中途半端に英語と合体した。

素敵な名古屋弁「トキントキン」

女医「そして」

自分「はい」

女医「トキントキン」

トキントキン。

女医「『尖ってる』の意味」

擬音語?

女医「『この鉛筆、トキントキン』とか言う」

なんで二回言うの? ハンターハンターみたいなやつ?

でもよくよく考えたら「ギザギザ」とか「トゲトゲ」とかも言うので、二回言うのは当然なんでしょうか。

女医「鉛筆以外に、尖ってるモニュメントにも使う

ある? そんなモニュメント、そうそうある?

女医「名古屋駅前のモニュメント『飛翔』で使う」

(参考画像)

限られすぎじゃないですか。

女医「でも今はもうない。取り壊された」

切ない。

じゃあなおさら使う機会ないじゃないですか。

女医「活用で」

自分「活用すんの?」

女医「『トッキントッキン』とも言う」

なんか妙に刺激的。

女医「『この鉛筆、トッキントッキン』って言う」

鉛筆に使われすぎ。

 

女医「で、方言、どう思った?」

自分「なんか色々と不思議な方言ばかりで」

女医「うん」

自分「ドッキンドッキンしました」

女医「言わん」

ですよね。

あらためて名古屋弁の魅力を感じつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

名古屋院開院
官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

ゆうメンタルクリニックは、診察を『24時間・365日』受け付けております!
どんなお悩みも、お気軽にご相談ください。

ゆうメンタルクリニックは
全ての院が駅ほぼ0分でフリーアクセス!
お近くの院をお選びください!

東京23区


関東近郊


関西・東海