推しは2つある方が健康でいられる!名古屋心療内科コラム

ベンジャミン・シェレンバーグという心理学者が1000人以上の学生を対象にして調査をしました。

その結果

A「情熱を注げるものが2つ以上ある人」
は、
B「情熱を注げるものが1つまたはそれ以下の人」

より、ずっと幸せでした。

これを聞いて
「いやでも、2つ以上あるってことは、その対象に割く時間も多くなるからでしょう? それって当然じゃない?」
という風に思う人もいるかもしれません。

しかし!

AとBで、たとえば一日に割く総計時間が「一緒」であったとしても、2つ以上ある人のほうが幸せだったのです。

おそらく同じ時間であったとしても、多数あることによって、喜びが相乗効果で強まったり、または一つへの思いが落ち着いたときも、もう一方があれば、気持ちが高まった状態でいられる…
などがあるかもしれません。

実際にみなさんの中には、「たった一つの推し」を持っていて、その「推し」が何らかの状況で、愛を注げなくなってしまう…という経験がある人もいるかもしれません。

そんなときのために、「複数」の推しを持っておいた方が良い、ということになるわけですね。

いえもちろんですが、これは「推し」だけの話ではありません。

「オレはこの仕事が好きだ!」
「私はこの資格勉強が好き!」
「あの人のことが大好き!」
「この趣味があるから生きていける!」

そんな風に、あなたが気持ちを注げる対象を「2つ以上」持っておくようにする、ということです。

一つだけだと、燃え尽きてしまうこともありますし、うまく行かなくなってしまったときに、気持ちが落ち込んでしまうこともあります。

その情熱自体は素晴らしいのですが、あえて「他にも一つ」並行して見つけておく、ということが有効なのですね。

ぜひぜひ覚えておいていただければ幸いです。

………。

ただまぁ、「ここにこう書いてあったから二股した」とかで怒られても、うん。まぁ、責任は取れませんので、気をつけましょう。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)