騒音のある場所の方が集中できる!名古屋心療内科コラム

アメリカのイリノイ大学の研究では

A「とても静かな場所」
B「道路くらいの音がある場所」
C「サイレンくらいのすごい音がする場所」

の三箇所で作業をさせた場合、

B「道路くらいの音がある場所」

で、一番集中できたのです。

すなわち、一般的に「集中するためには静かな場所がいい」というイメージがありますが、実際に完全な無音(に近い状態)というのは集中を妨げてしまい、それよりは、適度な音があった方がいい、ということになります。

よく「ホワイトノイズ」なんて言葉もありますが、完全な無音より、ちょっとした物音があった方が集中できるわけですね。

よってスタバなどのカフェで仕事や勉強をしている方がいますが、あれは別にカッコつけたいわけではなく、適度な騒音によって集中できる、ということを無意識に感じ取っているわけです。おそらく。

実際に自分自身、学生時代、通学にものすごい長時間を要していました。

駅まで10分歩き、駅から電車を三本のりつぎ、さらに最後の駅からバスに乗り、そのバス停からさらに10分以上歩いてやっと学校につく…という、今から考えたらハードすぎる道のりを移動していました。よく続いたなと。

ただその通学時間に、ひたすら参考書を読んでいました。

すると、自宅で一人で勉強しているより、ずっと集中できました。

適度な騒音はもちろん、ほんのりした周囲の目があったので、それもあってより集中できたのかもしれません。

おかげで何とか受験でうまく行きました。

何にせよ、一人で集中できない、という方は、スタバなどのカフェに行くのも良いのではないかと思います。

また行きづらいのであれば、YouTubeなどに無数にあるホワイトノイズなどを流してみましょう。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)