発達障害と二次障害

発達障害と二次障害
グレーゾーンの方も知っておきたい原因と予防法
【医師が解説】

「自分は発達障害(グレーゾーン)かもしれない」「身近な人への対応に悩んでいる」方へ。
二次障害が起こる背景と予防のポイントを、わかりやすく解説します。

困りごと→対応プロセス
要点
  • 発達障害は良し悪しではなく「特性」。困りごとは環境とのミスマッチで生じやすい
  • ミスマッチが続くとうつ・不安・自己否定感などの二次障害につながる
  • 本人の特性に合う環境調整・周囲の理解・専門的サポートで二次障害は予防しやすい
こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。

今日は発達障害二次障害についてお話しします。
SNSなどで「発達障害の人には素晴らしい才能がある」という投稿を見かける一方で、卑下するような表現もあります。

ですが、発達障害は本来“良い・悪い”で判断するものではなく、一人ひとりの特性です。

ただし、特性と周囲の環境が合っていないとき、学校・職場・家庭で「困りごと」が起こりやすくなります。 例えば、集中が続かず指摘が増える、ペースのズレで人間関係がぎくしゃくする——こうしたミスマッチが続くと、強いストレスが積み重なり、うつ症状・不安症状・自己否定感の高まりなどの「二次障害」につながることがあります。

一方で、本人の特性に合った配慮があり、受け入れられている」と感じられる環境では、二次障害は起こりにくいと考えられています。
環境調整(見通しを伝える、感覚刺激を減らす、タスクを小分けにする等)や、周囲の理解、医療・カウンセリングなどの専門的サポートは、負担を軽くし、日常生活の「やりやすさ」を育てます。

つまり——「発達障害=問題」ではなく、「環境との相性」が鍵です。
ひとりで抱え込まず、気になるサインがあれば早めに相談してみてくださいね。

\ 簡単1分 /
二次障害の傾向チェック

最近のご自身(または身近な方)の状態を目安として確認できます。
当てはまる項目に「はい」か「いいえ」でお答えください。

本チェックは二次障害(うつ・不安・自己否定感の高まり 等)の傾向を知るための簡易目安です。
確定診断ではありません
強いお困りが続く場合は、医療機関やカウンセリングをご活用ください。

  1. 最近、気分の落ち込みや不安が続き、楽しさや意欲が出にくい
  2. 失敗や注意を受ける機会が増え、「自分はダメだ」と感じやすい
  3. 疲れやすい・眠りが浅い・集中しづらいなど、心身の不調が続く
  4. 周囲とのペースのズレや誤解が増え、人間関係のストレスを感じる
  5. 物事に取りかかる前から不安になり、避けたり先延ばししがち
当院では、医師による診察だけでなく、心理士によるカウンセリングも行っています。
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この記事の著者

森 しほ

ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。
産業医として一般企業のケアも行っている。

◆専門分野: 精神医療 / 皮膚科
◆資格:日本抗加齢医学会専門医 / 産業医 / 公認心理師
◆所属学会:日本皮膚科学会 / 日本抗加齢医学会
◆著書:『発達障害ママの子育てハック(監修)』飛鳥新社