ChatGPTに命令するつもりで妻に話しかけてみた夫。~名古屋心療内科マンガ

◆ 人は「どう見られているか」で行動が変わる

人は、自分で思っている以上に
まわりからどう見られているか に影響されて生きています。

「自分はこういう人間だ」
という自己イメージは、実はかなりの部分が、他人から貼られたレッテルでできているのです。

心理学ではこれをラベリング効果 と呼びます。

良いレッテルを貼られれば行動は良い方向へ、
悪いレッテルを貼られれば行動も悪い方向へ、
自然と引っ張られていきます。


◆ 「すごい努力家だね」と言われ続けると、人は努力家になる

たとえば誰かに、
「すごく努力家だよね」
と言い続けたらどうなるでしょうか。

多くの場合、相手はこう思い始めます。
「自分は努力家なんだ」
「努力しないと自分らしくない」

その結果、以前よりも勉強したり、粘り強く取り組んだりするようになります。

これは ピグマリオン効果 とも呼ばれ、「期待された通りに人は成長しやすい」という、よく知られた心理現象です。


◆ 「デキる男だよね」は、仕事のエンジンになる

同じことは仕事でも起こります。

「とてもデキる男だよね」
「判断が早くて頼りになる」

こうした言葉をかけられると、相手は無意識のうちにその評価にふさわしい行動を取ろう とします。

人は、
「期待を裏切りたくない」
「その役割を守りたい」
という気持ちを自然と持つからです。

つまり、相手をコントロールしようとしなくても、言葉ひとつで行動の方向性は変わるということです。


◆ 自分自身にも「いいレッテル」を貼っていい

この方法は、他人だけでなく自分自身にも使えます

たとえば、
「自分は最高の○○だ!」
「自分はちゃんとやり切れる人間だ」
と繰り返し言葉にする。

これは単なる気合ではなく、自己暗示(セルフ・ラベリング) というれっきとした心理的テクニックです。

脳は、何度も聞いた言葉を「事実かもしれない」と扱う性質があります。

だからこそ、
自分に貼るレッテルは、
できるだけ優しく、前向きなものがいいのです。


◆ ただし「プレッシャー」になる場合もある

ここで大事な注意点があります。

良いレッテルは、
相手が 喜んで受け取っているとき にこそ効果を発揮します。

もし相手が、
「期待されすぎて苦しい」
「それを演じなきゃいけない気がする」
と感じているようなら、それはもう応援ではなく負担です。

だから、
相手の表情や反応を見ながら、言葉を調整することがとても大切。

「すごいね」より
「ここが良かったよ」
と具体的に伝えるだけでも、プレッシャーはかなり減ります。


◆ まとめ:レッテルは「応援」として使おう

人は、自分に貼られたレッテル通りに少しずつ行動を変えていきます。

だからこそ、誰かに向ける言葉はその人の未来をつくる言葉でもある。

コントロールのためではなく、応援のために、「いいレッテル」をそっと貼ってあげましょう。

そして同時に、自分自身にもこう言ってあげてください。

「自分は、ちゃんとやれている」

その言葉が、あなたと相手の行動を、静かに、でも確実に前へ進めてくれます。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

名古屋
官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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