いいニュースが自分のことじゃなかった患者。~名古屋心療内科マンガ

いいニュースと悪いニュースを同時に伝える状況。
まぁ、そもそもドラマやマンガでしか見ないシーンではありますが、もしこの場合、どっちを先に伝えるのがいいのでしょうか?

心理学的な答えはシンプルです。

悪いニュースを先に。いいニュースを後に。

それこそが最適解です。
というのも心理学では「ゲイン・ロス効果」というものがあります。
ゲインは得ること、ロスは失うこと。
わかりやすくいえば、人間は「落差」により反応する、というものです。

すなわち悪いニュースを先にして、落ち込んだときに、いいニュースを聞けば、その喜びがより強く感じられて嬉しく思ってもらえる、ということになるのです。

逆にいいニュースを先に言ってしまうと、あとから聞いた悪いニュースの落差をより強く感じて、気持ちが必要以上に落ち込んでしまったりするわけです。

もちろんいいニュース・悪いニュースみたいなドラマのような展開でなくても、ただ単に「誰かを叱らなきゃいけない」という時でも応用がきく話です。

相手を叱るときは、必ずそのあとに「ほめるセリフ」を伝えるべきです。

最近ミスが多いので気をつけて。ただ、いつも仕事が早いのは本当に買っているので、これからも頑張ってほしい。

こんなふうにいえば、相手は後からの言葉をポジティブにとらえるので、より嬉しく感じ、叱った言葉もソフトに受け入れられるはずです。
ぜひぜひ覚えておきましょう。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

名古屋
官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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