ギャンブルやパチンコにハマる人に説得が無意味な理由~名古屋心療内科マンガ


ギャンブルやパチンコ、さらにくじ。
どれも基本的に「ソン」をするようにできています。
当然ですが、運営している胴元も、ビジネスを成立させなくてはいけません。
そのため、客が賭けたお金から、一定の利益を「抜く」必要があるのです。
よってどんなギャンブルも、必ずソンをします。
すなわちやればやるほどお金を失っていくわけです。
特にハマっている人は「何度もやっていればいつか当たる」と思い込んでいますが、重ねて「何度もやっている」ことで、どんどんソンが膨らんでいくだけの話です。
ここで数学では「確率」や「期待値」という考え方があります。
この考え方を学べば、ギャンブルはやるだけソンというのが、明確な数値として分かります。
そして多くの人は、高校数学でこのことを習います。
しかしそれを学習したうえでも、ギャンブルにハマってしまう人は跡を絶ちません。
これは数学とか論理とかとは別に「自分だけは当たるはず」「自分だけは大丈夫」という希望的な(ウラを返すと絶望的な)観測があるからです。切ないですね。
ではこれを止めるにはどうしたらいいのでしょうか?
依存症においては「底付き体験」という考え方があり、「これ以上ないほどひどいダメージを受ける」ことで、その依存行為をやめることがある、とされています。
えぇ、すなわち、これ以上ないほどダメージを受けてもらうしかない、ということになってしまうわけです。
しかもそうなったからといって、必ずやめられるわけでもないのが切ないところです。
依存症の中でも、ギャンブル依存症は、もっとも悲惨な依存症と言われています。
思い当たることがあれば、早めにメンタルクリニックや病院の受診が一番かもしれません。
無難なまとめになりつつも、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)