毎日「今日が最後の一日」と思って生きるべし!~名古屋心療内科コラム

「毎日、退屈…」
「なんだか気が晴れない…」

と思う人に向けてのアドバイスとして「今日が最後の一日だと思って生きるべし」というものがあります。

心理学には「心理的リアクタンス(抵抗)理論」というものがあり、何かの強制にたいして、人は「抵抗」したくなるものです。

すなわち「人生が無限に続く」と思っていると「つまらないなぁ」になりますが、
「人生はあと少しで終わる! 生きられない!」と思うと、「えええ!? そんな! 死にたくない!」と思うという心理なのですね。

ゆえに「今日が最後の一日」と考えると、すごく充実して、濃密に生きられる…というわけです。

ただ「そうは言っても、そう思い込めないよ」というのが多くの人にとっての本音のはず。

その場合は「あと一ヶ月で終わる」とか「あと一年で終わる」など「それくらいなら、まぁ、ありえるかも」という時間設定をしてみてはいかがでしょうか。

そもそも明確に認識すれば、それこそ50年後には、もう高確率で死んでそうです。100年後にはもう100%でしょう。

となると、「ちょうどいいくらい」の時間が思いつくのではないでしょうか。

そういう意味で、たとえば「10年」くらいと考えれば「うん、まぁ、ありえる。起こり得る」と思えるはずです。

そうすると、すなわち365日×10年で、3650日。
だいたい3000日くらいしか生きられない、となります。

ここまで考えれば、まぁ、今日一日って結構貴重だなぁ、と思えて、少なくとも落ち込んでいたり、退屈だったりと感じにくくなるのではないか、と思います。自分も常にそんな風に思って生きています。

みなさんもぜひ。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)