未来に後悔しないために大切な話~名古屋診療内科コラム

目次
◆ 「あの時こうしておけば」と思うのは人間の性
誰でも一度は思ったことがあるはずです。
「あの時、もう少し頑張っておけばよかった」
「なんであの選択をしちゃったんだろう」
人間は、過去を振り返って反省する生き物。
でも、その“反省”が深くなりすぎると、
「過去をやり直せない自分」ばかり責めてしまう。
そして気づかないうちに、その時間自体をまた未来で後悔するという小さなループに入ってしまいます。
◆ 「今」も、いつか後悔する“過去の一部”になる
想像してみてください。
あなたが今、こうしてスマホを見ている時間も、
数年後には「あの頃こうしておけばよかった」と思うかもしれません。
そう考えると、今この瞬間は、
“未来の自分にとっての過去”をつくっている時間なんです。
心理学ではこれを「時間的展望」と呼びます。
人がどれだけ「未来」を意識できるかによって、行動の質が変わるという考え方です。
たとえば、
ダイエットを始められない人は「今の快楽」に意識が向いていますが
逆に、将来の健康を考えて運動する人は「未来の自分」を意識している、と言えます。
同じ“今”でも、どの未来を選ぶかによって、数年後の「後悔の量」がまったく変わるのです。
◆ 「今、動く」ことが未来の後悔を消してくれる
後悔しない人生を送るためのコツは、とてもシンプルです。
「後悔している時間に少しでも動くこと」
ほんの小さなことで構いません。
・気になっていた人に連絡してみる
・1ページだけ本を読んでみる
・机の上を片づけてみる
・3分だけ運動してみる
そうして“行動した事実”は、どんな結果よりも自信になります。
◆ 「今を生きる」という言葉の本当の意味
よく「今を生きよう」と言われますが、
それは「好き勝手に過ごしてやろう」という意味では決してありません。
「未来の自分が笑っていられるように、今を丁寧に生きよう」
これが、本当の「今を生きる」なんです。
未来の自分が「あの時の自分、よく頑張ったな」と思えたとき、
初めて後悔は感謝に変わります。
◆ まとめ
「あの時こうしておけば」と悔やむ時間があるなら、
その気持ちをエネルギーに変えて、一歩動いてみましょう。
未来で「よくやった」と笑えるように、
今を後悔の時間ではなく、行動の時間にしていきましょう。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



