萌えイラストの「理想化」は、すでに「クマ」と同じという話~名古屋心療内科マンガ

芸術においては、よく「理想化」が行われます。

有史以来「絵画」が大変な人気を得てきました。
それこそ「写真」や「映像」などの技術がどれだけ発達しても、その人気が決して廃れないのは、作者や閲覧者が、そこに「理想」を求めているからではないでしょうか。

それこそ「マンガ」なんて、究極の理想化の一つではないかと思います。

よってマンガや絵画にたいして「これは理想化を投影しすぎてる! 本物の○○はこんなんじゃない!」という、時にSNSにある批判は、あまりにナンセンス。

作者だって、閲覧者だって、「これは理想であって現実とは違う」ということは重々に承知しています。

そしてその理想化のもとの存在なんてただの着想の一サンプルにすぎず、誰一人として「代表」することなんてできないのです。

特に個人的に「クマ」は理想化の最たる例ではないかと思います。

ネコやイヌは、たとえ絵本であっても、現実とそこまで大きな差はありません。
そしてライオンやオオカミは、大半の絵本で、凶暴な生物として描かれています。

しかし「クマ」だけは、大半のイラストや絵本で、その凶暴性が一切排除され、実物とはかろうじて「形」だけが似ただけの、かわいくやさしい生き物になっている気がします。

これが非常に不思議です。

このクマの姿を信じて実際にクマに食べられてしまう例は少ないかもしれませんが、時に理想化された女キャラ・男キャラのイメージでリアルな男女によって手ひどい目にあわされるような事故がないことを願っています。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

名古屋
官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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