



メダリスト三種類の中で、もっとも幸せなメダリストは「金メダル」を取った人でした。
では二番目に幸せだったのは?
その答えは「銀メダル」と思わせて、実は「銅メダル」でした。
銅メダルは「もう少しでメダルがとれなかったかもしれないのに、良かった良かった!」と嬉しく感じていたのです。
逆に銀メダルの人は「あああ! もう少しで金メダルだったのに!」と不幸に感じていることが多かったわけです。
これ、非常に面白い事実だなぁ、と思うのですが、いかがでしょうか。
実際に、たとえば人生で成功しているような人が、意外に不幸を感じていることも多かったりします。
「あぁ、オレは仕事ができるが、もっとできるやつがたくさんいる…!」
「お金の稼ぎは確かに高いが、もっと高い人がすごく多い…!」
そんな風に、レベルが高いがゆえに、同じように高い人と比較して、落ち込んでしまうわけですね。
逆に美人な女性が、やはり不幸を抱いていたり、かえって恋人ができなくて悩んでいる、ということも多々あります。
美人ゆえに、美へのこだわり強く、少しでも自分より優れている(と思う)相手と比較して、ネガティブな気持ちになってしまうのです。
よってもしあなたにその傾向があったら、いったんその「比較」の視点を忘れること。
他人が何であっても関係なく、そして人からの評価を一瞬「ないもの」として考えて、自分自身の「好き」とか「したいこと」などを大切にしてみてください。
そう思うだけでも気持ちがリラックスして、今までより人生が楽しめるはずです。
人間は比較する生き物ではあります。
しかし比較し続けるかぎり、幸せな人は、世界中の「一位の人だけ」ということになってしまいます。
そしてその一位の人も、間違いなく自分を一位とは思っておらず「この点ではあいつの方が上だ」なんて劣等感を抱いている可能性だってあります。
大事なのは、比較とは無関係の喜びや幸せを見つけることなんですよ。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)